2024年3月の記事一覧

南棟の3月の生活について

高等部3年生、中学部3年生が卒業しました。

南棟のお別れ会では、お互いのこれからを思い、励まし合いました。

 

寂しい気持ちはありますが、在舎生は「私がしっかりしよう。」とやる気を出していました。

今回のブログのテーマは「南棟の3月の生活」です。

 

<予定の管理>

先の予定を知ることで、見通しを持って生活できるようにしています。

 

毎月のカレンダーを、寄宿舎生が作ります。

予定を確認したり、棟の廊下に貼って共有したりします。

 

 

自分や友達の予定、学校や寄宿舎の仕事、誕生日などを記入します。

寄宿舎でやりたこと、できることは何か、考えて生活します。

 

このホワイトボードは、卒業生が予定を確認した後、自分の気持ちを添えて在舎生に向けて記入していました。

 

 

<新しい当番表>

卒業生がしていた当番を新しく振り分けるため、話し合いました。

 

掃除の時刻が近づいたら、当番表で自分の分担を確認します。

責任を持って、取り組んでいます。

 

 

<部屋の管理>

卒業生が旅立った後、在舎生は自分の部屋を、1人で管理することになりました。

「誰かがやる」ではなく「自分でやる」という意識が強まりました。

 

カーテンを適切に使用できるように、タイミングに応じて開閉します。

着替える際は、外から見えないように必ず閉めます。

 

朝は光を取り込むために開け、気持ちの良い日差しを浴びています。

 

使っていない家電のコンセントは抜きます。

掃除機、CDプレーヤー、DVDプレーヤーなど、使った後は決まった場所に片付けます。

 

<余暇活動>

楽しい時間が増えるような工夫をしています。

 

南棟では、ディズニープリンセスやカートゥーンアニメのDVDが人気です。

視聴する際は、プレーヤーを自分で用意します。

赤、白、黄の3色コードを、正しい位置に差し込みます。

 

好きなDVDをセットして、画面を切り替えて視聴します。

1人でできることが増えると、楽しみも増えます。

 

遊びながら食べることができる知育菓子を購入し、楽しみました。

 

水を入れて練ると、伸びたり色が変わったりするお菓子でした。

 

<寄宿舎生同士の交流>

在籍している寄宿舎生が変わると、交流の様子も変化します。

下の写真は、これまで別の部屋だった寄宿舎生2人が一緒に寝ているところです。

 

先輩が後輩を誘って、仲良く布団を並べることができました。

こういった交友関係の変化も、寄宿舎の楽しみの1つです。

 

<思い出を振り返る>

この1年間、寄宿舎生活でたくさんの写真を撮影しました。

選りすぐりの写真を印刷し、アルバムを作りました。

 

寄宿舎で頑張ったことや、楽しかったできごとなど、大切な思い出を詰め込んだアルバムが完成しました。

 

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寄宿舎の取組について

 

 寄宿舎生活では、食事やおやつの提供、外食会や調理実習の実施など食とふれあう機会が多くあります。また、寄宿舎生が卒業後の生活を見据え、「食べること」が「生きていくこと」、そして「豊かに暮らしていく心を育てること」と考え、寄宿舎の自治会や棟を中心に取り組んでいます。

 

 行事の際には、寄宿舎生からのリクエストメニューを栄養士がバランスや品目を考慮し、夕食に提供しています。

 

 入浴後のおやつは寄宿舎生活の楽しみの一つで、どのようなメニューか心待ちにしている寄宿舎生が多くいます。

 

 栄養士と意見交換ができる手立てとして舎食感想表を活用し、寄宿舎生が舎食について味や量、温度、メニューの感想を伝えることができるようにしています。

 

 新型コロナ感染症流行時は、「密を避ける」という観点からそれぞれの棟で食事をしていました。

 新型コロナ感染症が5類に移行となり、「以前の生活に戻していこう」というステップの一つとして、3学期から食堂での食事を再開しました。

 

 今年度は、飲食店に足を運んで食事をする「外食会」が実施できました。寄宿舎食堂や外食会での食事は、初めての経験となる寄宿舎生も多く、「楽しみ」や「心待ちにしていた」という声を多く聞くことができました。多人数での食事は、一体感や充実感を味わうことができ、食を通じたコミュニケーションや食事のマナー、作法などの定着は社会性を育むことにもつながると考えています。

 

 卒業後の1人暮らしやグループホーム利用を見据えて、生活実習中に簡単な調理実習を行っています。

 生活実習とは、寄宿舎内にある風呂やトイレが併設されているゲストルームを利用して単独で生活を送ることです。

 

 調理実習では、季節を感じる料理を作ることで、経験とともに豊かな心を育むことができると考えています。

 

 食事や食に関する知識を習得することは、健康で豊かな人生を送るためには欠かせないため、今後も栄養士との連携を深めていき、寄宿舎生が健やかな生活が送れる工夫や手立てを考案していきたいと思います。

 

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